クビでも年収1億円（コミック版）を読んでも1億円稼げない理由

小玉歩の「クビでも年収1億円」がコミック版で登場した。




小玉歩とは、サラリーマンとして働きながら、ネットビジネスで年収1億円を稼ぎだした男。

「クビでも年収1億円」は、小玉歩がサラリーマンとして働きはじめてから、年収1億円に至るまでの道程を描いた本なのだ。

とても読みやすい本だが、裾野を広げるために、コミック版も発売された。

マンガになって、ますます読みやすくなったのだ。



◆クビでも年収1億円を読んでも、年収1億円は厳しいぞ

小玉歩はなぜサラリーマンでありながら、年収1億円も稼ぐことができたのか？

それは、ネットビジネスを利用したからだ。

小玉歩は、ヤフーオークションやアフィリエイトで稼いだのだ。

しかし、具体的な手法は書かれていない。

ページの大部分は、小玉歩の体験談であり、アフィリエイトのノウハウにはほとんど触れられていない。

「ヤフオクは稼げるよ」「メルマガアフィリは稼げるよ」と聞くだけで、稼げるなら誰も苦労はしない。

しかも、コミック版はマンガであるだけに、ボリュームが活字版よりも一層少なく感じてしまう。

というわけで、「クビでも年収1億円」を読めば稼げるという甘い考えは捨てるべきである。


◆クビでも年収1億円よりも凄いサラリーマン

「クビでも年収1億円」を読んでいると、単なる自慢話のように思えてくる。

確かに、サラリーマンが副業で1億円稼ぐのは驚異的だ。

これは素直に称賛したい。


だが、小玉歩の大企業で働いていた頃の会社に対する愚痴には、うんざりしてしまう。

組織で働く上では、多少は嫌なこともあるし、ストレスも感じるだろう。

納得いかないこともあるし、楽しい仕事ばかりではない。

それでも、一生懸命に会社で働くサラリーマンたちによって、私たちの社会は支えられているのだ。

だからこそ、小玉歩よりも、毎日満員電車に揺られて通勤し、上司に怒られながらも、歯を食いしばって働き続けるサラリーマンの方を称賛したい。

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